信じられなかった。 幼稚園から一緒で、僕のことも知っていたはずの友達が、まるで楓に騙されたように話す事が。 ……友達じゃなかったの……? その姿に、嫌悪感しか無かった。 楓を泣かす奴は許さない。 傷付ける奴は……許さない。 ―――そう誓ったのは、六年生の春だった。 .