あれから、1ヶ月が過ぎた。



 俺は相変わらず仕事が忙しくて、大学には行っていない。
 まぁ、単位もレポートも完璧にこなした俺だから出来る事だけど。



「……はぁ… あと少しか――」



 マジで、しんどい。


 ここしばらくはマンションに帰れてない。いい加減、家のベッドで寝たい。

 ただ… あと少しでこの仕事が片付くから、どうせならとっとと終わらせてしまおうと、寝る間を惜しんでパソコンに向かってしまう、俺がいるんだよな(泣)




 おかげで、アイツを思ったり、視界に入れなくて済むんだけど…。



「――って。 どんだけヘタレなんだよ、俺は…」




 ――限界は、とっくに過ぎてる。


 判ってるんだよ、俺のカッコ悪いヤキモチだって…。



「…ちゃんと、判ってる……」




「何が、判ってるって?」