それから数日。 微熱が続いて、何日か遅刻して行った。 そんなある日。 またまた遅刻した俺は、視線を感じて彼女の席を見た。 すると―― 彼女は、確かに俺を見ていた。 すぐに逸らされたけど、間違いない。 ああ……俺、マジに熱でやられてんのかな? 彼女に触れたい。 抱き締めたい! ――俺の欲求が、あふれ出てしまいそうだ。 それから昼になると、如月が彼女に辞書を借りに来た。 そしていとも簡単に、彼女と帰る約束をするアイツ。 ――もう、限界だ。 .