「初恋は、いつも一緒にいた“従妹の女の子”。 でも…」 私の肩の手にグッと力を入れて、彼の方に向けた。 「今俺が好きなのは、 洋子だから」 私を真っ直ぐ見つめる、黒い瞳。 その瞳が、好きだった。 私達は、いつの間にか成長してて… きっと素直になるのが遅かったんだね? でも、きっと。 そんな遅れた時間すらも愛しく思える未来がそこにはあって…… この先の未来にも… 私の隣には、 きっと君が居る―― .