どうして私じゃないの? その視線の先には、いつも私じゃない子がいた。 なんで? 女なんて嫌いなんでしょう? 鬱陶しいんでしょう? その子は、特別なの? ――そんなの―― 「――っな、にもっ考えるな…っ」 如月くんも、辛いのかな? 彼女の視線の先にいるのが自分じゃないなんて、辛いかな? 泣きたいのかな? 「あ……っ」 瞬間、目の前が真っ白になった。 .