ズルいな……。 私を黙らせるなんて、彼にかかったら何て事ないんだろうな。 ――本当にズルい…。 「楓、何考えてる?」 「……別に…」 いつもの帰り道、いつものように手を繋いで帰る2人。 先の事なんて正直、私達にはまだ分からない。 ……ただ…… その先に何かがあるとするなら、 『彼との幸せな毎日でありますように……』 ――と、願ってしまう。 .