いいのかな? 私なんかが斉藤くんと、なんて。 西城くんをまだ好きな私なんかで、いいのかな…? 『何も考えるな。 俺のそばに、いて…』 ――西城、くん。 目を瞑ると浮かぶのは 彼の姿。 「……そばに、い…っ」 “そばに、いる” ……続きが、言えなかった。 「――如月…」 後ろから、力一杯抱き締められてしまったから。 苦しくて――…言葉が、続かなかったの。 .