「――真弓?」 「あっ ごめん、何でもない」 苦笑いで返す真弓。 私は心配で、ジッと彼女を見つめると。 「――西城は……もう、いいの?」 その小さな一言に。 一瞬、息が出来なくなった。 『西城は……もう、いいの?』 ――西城くんの声。 手の温かさ。 彼の……香り。 『好きだ』 ――気づけば。 こんなにも彼が溢れ出る。 .