「そろそろ始めるぞ」
皇の一言に、私は慌ててアイスを食べ進める。
ガリガリ君を食べてた彼女は食べ終わったみたいで、
「ね、楓って呼んでいい?」
机にノートや教科書を広げながら私に言ってきた。
ビックリして目を見開いたまま、彼女を見つめてしまってると……
「洋子、急過ぎるでしょ」
もう一人の女の子が苦笑いしながら洋子ちゃんの肩をポンと叩いた。
「だって皇くんも“如月”なんだよ?
だったら下の名前の方がいいでしょ?」
洋子ちゃんは分かり易いくらいに頬を膨らませる。
「まぁ確かに…。
じゃあ、私も楓って呼ばせてね」
「ほらぁ! 亜衣も呼ぶんじゃん」
二人してギャーギャー言い出して私はアタフタしてしまう。
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