「――っ」 何で? どうして? 昨日から、この疑問がずっと付きまとってる。 私は逃げるように急いで席に戻ると、カバンを手に図書室を出た。 すでに下校時刻を過ぎた校舎は、シン…としていて。独特の空気感を持っていた。 そんな下駄箱までの道のりを、私はゆっくりと歩く。 私の胸はまだ、ドキドキが止まらない。 .