「彼方……話したい事が、あるの」 「俺にはない」 真顔で冷たく答える彼に 「――あの二人の関係っ! 何も…っ何も知らないくせに!」 岬さんが今にも泣きそうな顔で詰め寄る。 「あの二人っ 双子なんかじゃない! 兄妹なんかじゃないのっ!」 彼は振り向いてしまった。 「お前……何を知ってる?」 .