ハチミツ×シュガー




『プルル… プルル…』




 ――待ってる時間が、怖い。

 ……お願いだから、出て下さい―――プッ



『……はい』




「――西城くんっ?」


 出てくれたっ!



『ふっ 焦りすぎ』


 鼻から抜けるように笑う西城くん。



 その声が……あまりにも優しくて。




「――っ…」


『……泣くなよ…』



 私の涙腺は簡単に決壊してしまう。