「……楓」 前に座ってる真弓が私の手を握ってきた。 私は“大丈夫”の意味を込めて、真弓に微笑む。 ガタンッ 「!?」 一際大きな音に、みんな一斉に音の方へ向く。 私と真弓も一緒に目を向けた。 ――そこには。 「お前らうるせーんだよ」 倒れてる男子と、仁王立ちの西城くんがいた。 .