私は皇がいなくなった部屋で泣きそうになるのを堪えながら、布団の中に潜るように入った。 目をつむると……引き込まれるように、夢の続きが広がる。 『うわぁぁぁあんっ』 『皇……ちゃんとお別れをしなさい』 『……おとうさん!おかあさんっ!』 人の死というものを、目の当たりにしたあの時。 大好きな人達が一瞬でいなくなってしまった。 『こうちゃん……なかないで?』 『お、かあさん……ヒック』 皇の泣いてる姿に胸が痛くなって…… 私も一緒に泣いた。 .