彼の熱が、口中に広がった。 私は顔を引こうとするけど、彼の大きな手が私の後頭部を抑えつける。 「ふっ ん……っ」 息が出来なくて……少しの隙間で息をしようとすると、変な声が出る。 この瞬間、西城くんは机から降りて私に完全に覆い被さった。 「んぅ…ん…――はぁ…」 彼の熱が冷めやらない。 私は彼の胸を押し出そうとするけど、その手を掴まれた。 「――に…げ……る、な……」 彼の声に、全身に電気が入ったみたい。 気付けば…… 唇が腫れるほど、触れ合ってた。 .