「はぁ…楓が何もないって言うなら、信じるよ」 『でも何かあったら必ず言えよ』と私の頭を撫でると、また勉強を始めた。 皇は真弓の言うとおり、甘い事が平気で出来る。 そう言うところが、はたから見るとカップルのように見えるんだろうな……。 ――でも。 皇の私への優しさには 理由があるから――…。 .