“俺の彼女は、誰?” 「あ…っ」 一気に顔に熱が生まれた。 私の手を掴んでる力が、さらに強くなる。 「……は、い…」 彼の手を強く、握り返した。 「――よくできました」 キラキラ光る、柔らかい笑みの彼。 テレビに映る、どのアイドル達よりもキレイなその顔に、私はもう、言葉を発することは出来なくて。 彼はそのまま、私の手を握って歩き出した。 ――西城くんの“彼女”は、私。 何て、くすぐったい響き……… .