「さぁ、白状しなさいっ!」
穏やかな午後。
……というより。私の目の前の真弓さんは、かなり穏やかではない。
「……白状って…」
珍しく中庭でご飯食べようなんて急に言い出すから、何事かと思ったら。
「西城との間に何があったの?!」
身を乗り出して私に聞いてくる。
……確かに、こんな事教室では聞けないけども。
「ほらほら!早くしないとお昼休みなくなっちゃうじゃない!」
――言わなきゃダメな空気だよね…。
「えっと……あの日…」
ゆっくりと、西城くんとの待ち合わせから水族館で岬さん達に会った事を話した。
「――……、だったの。」
ある程度話して、真弓を見るけど……まだ納得出来ないみたいで、眉間にシワを寄せたまま。
……全部、言った方がいいのかな(汗)。
「……それだけであの態度?
なんか、もっと別の決定打、ありそうなんだけどなぁ〜」
お弁当の箸をくわえたまま、腑に落ちない顔の真弓。
「あの……実は…」
鋭すぎるわっ
「西城くんに、好き…だと…」
.


