なんで? 私は掴まれてる腕を見て、顔を上げたら西城くんと目があった。 「ふっ…すっげえ顔」 ――余計なお世話よ。 私の顔が一瞬歪んだのを、西城くんは見逃さなかった。 「あのな、別に顔の作りを言ってんじゃねえよ? あんたブスッたれてんだか、表情出さないだろ?佐藤以外話さねえし…… 少しは笑ったりしたら?」 眉間にシワを寄せながら、そんな事を言われた私。 本当に、何がしたいのかな? この人……。 .