「か、なた?」 「えっ まさかマジで?」 みんなが私達を交互に見る。 周りの声なんて聞こえていないかのように、私に一歩、一歩、近づいてくる西城くん。 「如月」 初めから私を呼ぶその声に…… 逆らえるわけ無いのに――… 「お前は、俺が守る」 フワリと私を抱き締めて。 私の視界は、西城くんのTシャツの色でいっぱいになった。 「――好きだ」 .