ハチミツ×シュガー




「ウソ〜!もしかして彼方が振られたのか?」

「ほら彼方、迷惑だってさっ

 行こうぜ!」


 クラスでも中心的な男子3人が西城くんに話しかける、けど。

 西城くんの瞳は、私を映したまま。



「ねぇ、彼方。如月さんもああ言ってるし……行こう?」

 岬さんは西城くんの腕を掴んで、グイグイ引っ張ってる。



 西城くんは私に刺すような目で、睨むように見て……


「俺に触るな」




 低い、低い声で言った――…。