ハチミツ×シュガー





「え……」



 みんな困惑してる顔。



 当たり前、か……。

 こんな風に真弓以外とまともに話したことないし。



「私は西城くんに付きまとった覚えはない」



 例え、私が醜くても。



「第一、あなた達にそこまで言われる筋合いもない」



 行動まで規制されたくない。



「私に西城くんに近づいて欲しくないなら、ハッキリそう言えばいい」



 睨むように私を見る、岬さんとその友達。

 彼女は……岬さんは、きっと西城くんが好きなのね…。





 私は彼女から西城くんに目をうつし、


「――西城くん。
 もう、私にかまわないで。

 私も……西城くんには近づかないから…」




 最後の声が、震えた……。