ハチミツ×シュガー




「なんで如月さんが西城くんと一緒にいるの?」


 岬さんの友達が探るように聞いてくる。





「え、と……」


 正直に答えた方がいいかな……。それとも、嘘をついた方が……



「何? 彼方まだ如月に付きまとわれてんの?」

「大変だなぁイケメンは!」


 ケラケラ笑いながら、男の子達は私達を茶化してくる。





『まだ如月に付きまとわれてんの?』


 ――どうしてこんな言い方されなきゃいけないのかな……?



「如月さんもさ、もうちょっと身の丈知った恋したら?」

 岬さんの友達が呆れた顔で私に言ってきた。



 私が、ブスでデブだから?






「……お前らいい加減「――いい加減にして」


 西城くんが何かを言うより先に、私の低い声が響いた。





「私が、あなた達に何をしたの?」



 身の丈って何?





「何故あなた達にそこまでバカにされなくちゃならないの?」