******* 「…で…」 フワフワ、まどろんでる。 「…か…で…ち……!」 心地いい声がする。 ずっと聞いてきた声。 「楓! 遅刻するよっ」 「ひゃあっ」 柔らかい朝日の入る部屋。 目を開けると、皇が呆れた顔で私を見下ろしてた。 .