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「…で…」






 フワフワ、まどろんでる。






「…か…で…ち……!」







 心地いい声がする。



 ずっと聞いてきた声。





「楓! 遅刻するよっ」
「ひゃあっ」




 柔らかい朝日の入る部屋。

 目を開けると、皇が呆れた顔で私を見下ろしてた。