茶色のおっきな目を更に大きくして私を凝視する女の子。
「……岬、さん」
「あ……如月さんも、彼方と偶然?」
岬さんは顔を引き吊らせて。それでも私に笑顔で聞いてくる。
「えっ? なんで彼方、如月といんの?」
後ろからもクラスの男子が驚きながら聞いてきた。
「チッ……邪魔してんじゃねぇよ…」
「ええっ!!もしかしてもしかするとぉ〜?!」
彼方くんが苛つきながら呟いたけど。
男の子達には聞こえなかったようで、大きな声で騒ぎ始めた。
「理恵〜〜!
あ……え…っ?
……如月、さん…?」
岬さんの友達も合流。
もう、嫌な予感しかしない……。
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