「こんな外見のせいで変な女ばっかり集まって。 男から陰口叩かれてたよ」 「う、そ…」 だって。西城くんの周りはいつも人が集まってる。 そんな話……。 「本当だよ。 そんなんがあって、めんどくさいから女には近づかないし、近寄らせないんだ」 フウ、と息を吐いて目を伏せた彼。 「――そんな中で……俺に似た奴を見つけたんだ。 如月 皇。お前の片割れだ」 そして、伏せていた目を私に向け、優しく笑った。 .