「あっはっはっはっ」


「……いい加減笑うのをやめて下さい」


 噴水にあるベンチに2人座りながら、隣の西城くんは、ずっと笑いっぱなし。
 そんな彼を道行く人がチラチラ見ていて。

 正直、ものすごい恥ずかしい…。



「くっくっくっ
 通りで格好が如月らしくないと思ったら…っ!」

「はぁ…もう勝手にして…」


「ははっ 今日どんだけ待ち遠しかったん「わぁ―――っいい加減黙って!?」


 西城くんの口を塞ごうと慌てて手を出すけど……アッサリ手を掴まれ、

「……佐藤に感謝しないとな」

 そう言って、小さく笑った彼。




「さてと。行くかっ」


 そのまま駅へ向かった彼につられて、慌てて私も小走りでついて行く。




 ……繋いだ手がすごく気になるんですけど…。



「……ね、どこに行くの?」

「あ――、水族館?」


 ……疑問系で返されちゃったよ。