――やっぱり一度帰って着替えてこよう! 私が向かっていた少し先には、待ち合わせ場所の噴水。 それを視界に入れつつ、翻して来た道を戻ろうと、後ろを振り返った。 「……おい。どこに行く」 ……ああ。 無理でしたか――… 「西城、くん」 顔が引き吊ってしまった。 .