そのままポスンと私を抱きしめ、背中をトントンと叩いた。 「へ、いき」 「ほら、切符。……帰ろう?」 そうして私の手を引いて、改札の中に入った。 子供の頃のくだらないプライドで開けた、私達の距離を……皇はこの2年で埋めようとしてる。 すでに兄弟とも……家族ともとれない空気の私達。 端から見たら、気持ち悪いだろうか……。 お互い以外の大切な人が出来た時。 私達の関係は“家族”に 戻れるの……? .