ガタンッ ガラガラガラ… 掴んでいた腕を離して……そのまま彼は部屋を出て行った。 私はただ、固まったまま。 「え……今…? え…っ」 だんだん思い出してきて。 恥ずかしくなって椅子からズルズル落ち、そのまま冷たい床に座り込んでしまった。 「かっ噛んだよ、ね?」 首に手を当てるけど……熱くて良く分からない。 私は真っ赤になりながら、遠くから聞こえるチャイムを聞いていた。 .