「楓…」



 何度も啄むような、キスをする。



「んっ…」




 頭が、クラクラする。



「か、えで…」






 苦しいのは、息?


 それとも……胸?






 これ以上立ってられなくなって、西城くんの学ランの胸元をギュッと握った。





「はぁ…
 ――ごめん。止まらなくなりそうだった」



 西城くんは大きく息を吐くと、ふわりと笑って、優しく私を抱きしめた。