この日から、翔の部屋が始まった。 「喫茶店―愚痴でもなんでも気軽に―」 これが、翔の部屋。 もちろんあたしは1番客だった。 翔はこの部屋の主なので、ほとんどマイクで話していた。 出入りはたくさんあったが、 とどまる人はいなかった。 「しゃあねえから、俺の友達でもよぶわ」 翔はこう言って友達を部屋に呼んだ。