傷だらけのシンデレラ


約束通り、さくらと陽菜が誕生日を祝ってくれた。

二人は痩せたあたしをみて、また不安げな顔をしていた。

だけどあたしは、無理して笑うこともできずにいた。


せっかく祝ってくれてるのに・・ほんと、ごめんね。


あたしの頭の中は翔ちゃんでいっぱいだった。

そして、夜に帰ってきても届いてはいなかった。

ちゃんと翔ちゃんに住所は教えていた。

あたしは、それでも期待を捨てなかった。

捨てたくなかった。

明日にくるかもしれない。

明後日かもしれない。

一週間後かも・・。

そう、ずっと待っていた。