あたしがお金を貯めて、東京まで会いに行けばいい。
あたしがもっと融通のきく女になればいい。
あたしがもっと我慢すればいい。
あたしがもっと・・・・・
ずっと自分にそう言い聞かせていた。
そうすることしかできなかったのかもしれない。
夢;海斗、あたしね、翔ちゃんに言われたんだ。
「一番だから、後回しになる」って。
あたしはずっと心に引っかかっていたことを
海斗に話した。
海斗;それどういうことかわかる?夢。
夢;海斗はわかるの?
海斗;あのな、一番だから後回しになるなんて
ありえねーんだよ。
夢は物か?違うよな。
お前のことを当たり前な存在と思っているから
平気で後回しができるんだよ。
当たり前な存在・・・?
