「もぅ~…涙、止まってよぉ…」


まだ授業あるのに、泣きすぎたら
目が腫れちゃうっ


だけど、なかなか泣き止めなくて……


「三原?」


「えっ?!」


突然、名前を呼ばれてあたしは
ハッと顔をあげる。


「多田くん…」


そこには、同じクラスの多田くんがいた。


多田くんは、
茶髪で長い髪を丁寧にセットしていて
やんちゃな男の子。