「何って、まあ昼休み楽しみにしててよ」


多田くんは、何か企んだ顔をして
あたしたちのもとを去っていった。


「昼休み、まだまだじゃん。あ。もう、チャイム鳴るね。
あたし、席戻るよ」


世菜もまた、あたしの元を去っていった。


「昼休み怖いよ…」


あたしは、また一つため息をついた。