シリウス


「ねぇ、それって、本当?」

夏樹がやっと真菜の目を直視した。


いつも冷たく見える白い肌も、何も映さないような茶色の瞳も、ふわふわと揺れる短めの茶色い髪も、


今日だけは、今だけは温かい。


「それ、本当に本当?誰に聞いたの?」


「え…」

誰に?

そんな事、考えもしなかった。

誰だっただろう…

加菜恵おばさん?いや、良枝おばさんかもしれない…

でも、綾子おばさんだった気もする。