シリウス


次の日、美歩は来なかった。


担当医が診察に来たが、何も言わなかった。


ガンが進行してるんだ。

そんな事くらい分かる。


けど
俺は美歩の泣きそうな顔が頭から離れなかった。


あいつは、一人なのか。

あいつは、あのあと泣いてしまったのか。

あいつは…

俺が死ぬのを悲しんでくれるのか…



気付いたら、担当医をひき止めて美歩の事を聞いていた。


担当医は、気の毒そうな顔で詳しく事情をはなしはじめた。