シリウス


「…ちゃん…お兄…」

…母さん?

「お兄ちゃん!」

………
重たい瞼をうっすらと開けた。

「……聞こえてるよ」

なんて目覚めが悪い朝…


目の前いっぱいに美歩の不思議そうな顔がある。


大きく見開いた目は、くりくりとしていて愛らしい。

ぷくっと膨れた頬も、子供らしい。


「準兄ちゃん!おはよう!」

「美歩…何回言えば分かるんだ…」

とりあえず俺の上から美歩をどかし、ベットからどかした。


「俺は、お前の兄ちゃんじゃない」