シリウス


次の日、看護婦さんが僕の部屋に来た。

ガラガラとベットについたタイヤが転がる。


僕は、麻酔で意識を手放す前に、聞いた。


「あの、先生は?」

僕が喋った事に驚いたのだろう。

小さく「えっ」と言った一人の若い看護婦さんは、

「大丈夫よ。手術室で待ってるわ」

と言った。


「そうですか」

良かった。昨日のは気のせいだった。

また…先生に…会える…


─僕は完全に意識を手放した─

でも

この嫌な予感は、なんだろう。