シリウス


「ふーん」

特に興味が無いと言うように、夏樹が言いはなった。


「なんで僕にそんな話するの」

温かいコーヒーを飲みながら冷たく呟いた言葉は

真菜に言ったものなのか、独り言なのか。


どちらにしても、真菜を苛立たせるには充分すぎる言葉だった。


夏樹は、真菜が通っている大学の後輩だ。


2ヶ月ほど前に大学のとなりの食堂で会ってからは、真菜にとっては良い話し相手だった。


年下のくせに大人びていて、静かな夏樹には

なんでだか何だって話せた。


まるで、昔から知っている幼馴染みのように。