「僕の顔は、どんな色ですか、先生」 先生がはぐらかすようにまた笑う。 「こんな色だね」 僕の頬をつついた。 「……」 僕は布団に顔を埋めた。 「じゃあ、空はどんな色ですか」 「春、君に色の名前を言っても、悲しいだけだろう?」 「……」 「僕は春に この世の中の話はしたくない」 一瞬、目が見えなくて良かったと思った。 きっと先生は、悲しい顔をした。 でも 僕は先生のこうゆう所が好きだ。 僕を一人の人間として、はっきり物事を伝えてくれる。