ぼーっと 窓の外を眺めた。いや、窓の方を向いた。 うっすらと瞼の上に日差しがかかる。 ぐっと目を細めるふりをしてみた。 それでも、見えないものは見えない。 僕の目の前から世界が消えたのは 12年前。 僕が3才の頃。 世の中のすべてが輝いていた。 僕の脳裏に張り付いた、 馬鹿みたいに青い、空の色。 馬鹿みたいに白い、雲の色。 馬鹿みたいに透明な、僕の心の色。 いっそすべて、 洗い流してしまえたら、楽なのかもしれない。