豹蝶Ⅰ




「・・・した人よ」



「え?」




「私が殺した人よ!!」


もう聞かれたくなくて

なにもかもおいてレンの家を飛び出す。





「ハァ!ハァ!」



思わず息が上がる。




空を見上げると、もう夕焼け。




「レイ!」


振り向くとレンだった。



「送る・・・」




あなたは優しいのね。