みんなも、泣いてた。 先生も泣いてた。 男子も目を潤ませて、あたし達を見つめてた。 『夏美、あんた強くなったよ。』 先生は涙を流しながら、あたしに言った。 余計に涙が溢れた。 「あたし、あたしっ・・・みんなのために弾くから。さいっこうにいい伴奏して、みんなの合唱引き立たせるから!!」