何粒も何粒も、ぽろぽろこぼれた。 でも、それはあたしだけじゃなかった。 あまねも、のぞみも、ほかの女の子たちも。 男子はみんなうつむいて、硬い顔をしてる。 『夏美のために、歌ってください。誰かのために戦う人は、強いです。』 以上、といって先生は微笑んだ。 あー、あたしだめだ。 涙腺崩壊した。