「大森つ!!あたし、怖いんだよ。めっちゃ怖いんだよ。」 大森はまじめな顔してうなずいた。 今の大森は、野球の練習着着てて、帽子かぶってるから、別人みたく見える。 「あたしね、怖いの。いやなの。怖いの。」 そればっかり繰り返してわんわん泣くあたしを、だまって座って見つめる大森。 しばらく泣いて疲れたあたしはやっと泣き止んだ。 「あたし、ここにいなくなるのが怖い。ずっと中学生でいたいよ。」 あたしは床を見つめて話してた。