『はぁ~』
「誠人、何ため息なんてついてんだよ?」
『いや、何でも無い。』
「そっか~」
俺は昨日、愛菜と別れた。
これ以上愛菜を俺の近くに置く訳には行かなかったから・・・
愛菜の幼なじみの和田遥奈。
アイツ、別れたんだからもう何もしないよな?
〝先輩、愛菜と別れて下さい。〟
〝はっ?何でそんなこと言われなくちゃいけないの?〟
〝じゃあ、愛菜にバラしますよ?〟
〝何をだよ?〟
〝私の姉と付き合ってたことを。〟
〝姉って・・・和田のこと?〟
〝そうですよ。茜のことです。〟
〝何で知ってんの?〟
〝茜が言ってました。〟
〝ふぅ~ん。〟
〝バラされたくなかったら別れて下さい。〟
〝別にそん位言っても良いよ~〟
〝じゃあ、この写真を学校中に散播くとしたら?〟
〝な、何でそんな写真が・・・〟
〝どうしますか?〟
さすがに、あの写真が散蒔かれたらまずかった。
俺の将来に支障が出るし・・・
まぁ愛菜を手放すのは惜しいけど、幸せになってくれよ?
じゃなきゃ困る(笑)

