俊が手伝ってくれたおかげで、ギリギリ飛行機の時間には間に合った。

『いってきます、日本!!』

『何言ってんの?』

『えっ?だって空港は日本の玄関でしょ♪』

少し間を明けてから答えた俊。

『そういうことか!』

『うん♪』

分かりにくいこと言っちゃったかなぁ?

『じゃあ、俺も♪いってきま~す!!』

空港に居た人たちの視線が一気に私たちに集まった。

『俊!声大きいよ~!!!』

『なんで?別に良いじゃん♪♪』

めちゃめちゃ上機嫌だね(笑)

俊は私の前に手を差し出した。

『行くぞ!』

私はその手に飛びつき、

『うん♪』

このあと、私たちは無事にドイツに到着した。

向こうに着いてからスグに授業が始まった。

私はまだ俊に報告していないことがある。

それは・・・

『はぁ!?愛菜も医者になる!?!?』

『うん・・・』

『だって、学校はどうすんだよ!』

『もうテスト受けてあって、俊と同じとこ。』

私は合格通知を俊に差し出した。

『てか、俺より点数良いし・・・』

気にするとこそこじゃ無いでしょ。

『ていうことで、私も一緒に授業受けるから♪』

『おいおい!いつから・・・』

決めてたかってことだよね?

『俊にプロポーズされた時から♪』

『そんなに前から!?』

『当たり前でしょ?テスト受けらんないじゃん!!』

『まぁ確かにそうだけど。』

俊はこの時はとても驚いていたけど、スグに受け入れてくれた。

出産までは学校に通うつもり。