俊、ゴメンネ?
今すぐにでも聞きたいの!
じゃないと後悔しちゃいそうだから・・・
『分かった。』
『ありがと!じゃあ、屋上行こ?』
俊は軽く頷いた。
この扉を開けたら、戦場!
『スーハー』
深呼吸もしたし、行きますか!
私は屋上の重いドアを開けた。
ガチャ
バタンッ
『話って何?』
『留学の話って本当なの?』
俊は昨日と同じように黙った。
私はそんな俊の姿を見て思わず、叩いしまった。
『答えて!私をもうちょっと頼ってくれても良くない?』
踏ん切りがつき、覚悟を決めたように見えた俊。
『愛菜、ゴメンナ?秘密にしてて・・・』
『ううん!これから、話してくれれば。』
俊は私の右の頬に触れた。
私はその上に自分の手を重ねた。
『俺、留学しなくちゃいけなくなった。』
『うん。』
やっぱり、行っちゃうんだね・・・
『高校卒業したら行くつもり。』
『うん。』
誠人と同じだぁ~
てことは、最低でも6年は会えないんだ。
『でも俺は、愛菜と離れるなんて出来ない。』
『えっ?』
留学するんだから離れちゃうよ?
離れないなんて無理だよね?
『だから、高校卒業したら結婚して欲しいんだ。』
私は目をつぶっていたのを開き、俊の目を見た。
そして、俊は私を抱きしめた。
『一緒に来てくれないか?』
『・・うぅ~』
『泣くなよ。プロポーズの返事は?』
そんなのもちろん、
『はいっ!』

